2年生の算数科の学習で、まず絶対押さえなくてはならないものの一つに、かけ算の九九が挙げられます。
今どきは電卓やスマホがあるんだから、九九も覚えていなくもいいのでは?
と言ってしまえば、それまでですが…
ここでつまずいてしまうと、正直、その後の学習に響きます。
教師も保護者もここは踏ん張りどきと思って、がんばってほしいところです。
九九の習得には、とにかく繰り返し練習するということが何より大切です。
しかし、なかなか、真面目にコツコツ練習することが苦手な子どもも多いと思います。
そこで、わたしが2年生を担任したときに行っている方法で有効だったものを紹介します。
耳で覚える~Youtubeの九九の歌を活動する~
人は、大まかに聴覚優位の人、視覚優位の人と2つのタイプに分けられます。
聴覚優位・・・耳で覚えることが得意
視覚優位・・・目で覚えることが得意
ということです。
今から紹介する方法は、特に聴覚優位の子どもにおすすめです。
給食の時間に九九の歌を流す
給食の配膳が終わり、みんなが食べ始めたら、
私は九九の歌をかけます。
もちろん、給食の時間なので、歌に合わせて九九の練習をするわけではありません。
耳でな~んとなく聞いているだけです。
でも、これを毎日毎日毎日続けることで、な~んとなく聞き流していた九九の歌が
な~んとなく歌えるようになって、な~んとなく九九が言えるようになっているのです。
英語の文章を何度も聞き流して覚える方法と似ている手法だと思います。
帰りの準備中に九九の歌を流す
帰りの準備中は、基本、下校前でなかなか子どもたちは落ち着きません。
でも、この準備の時間に九九の歌をかけることで、
「九九の歌が終わるまでには、席に着くよ!」
という目標の時間を示すことができます。
そして、さっと準備ができた子は、九九の歌を聞きながら、自然と九九練習ができます。
ときどきスピードアップさせる
いつも聞き流しているだけで、十分効果はあると思いますが、
ときどきスピードアップバージョンにしてやると、
子どもはノリノリになって、練習に励みますipadやクロームブックなどを活用する
ゲーム感覚で練習させることも有効です。
九九の無料練習サイトは、たくさんあります。
時間を測ったり、採点をしたり、競争をしたりすることで、
楽しんで練習に取り組むことができます。
気を付けること
とはいえ、耳で聞き流す方法だけだと、あいまいに覚えてしまう危険性もあります。
九九カードを使って、毎日着実に練習を重ね、
合わせて、今回紹介した方法も取り入れるというのがベストだと思っています。
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