やってよかった!不登校対応例
私は、生徒指導主事の校務を担当して3年目になります。
本校は、市内でも2番目に大きい学校で、不登校は大きな課題の一つです。
不登校対応は、まずは学級担任との信頼関係づくりがスタートです。しかし、学級担任だけでは、対応しきれないという現状もあります。学校全体で情報を共有し合い、チームで対応することが大切です。
別室対応
急に教室に入れない児童には、スモールステップとして、別室対応をすることがあります。
別室で学習をしたり、自分が得意な活動をしたり、児童の状況に合わせて対応します。
しかし、別室で活動するためには、そこで児童と一緒に活動できる人材の確保が必要です。
私が経験したものでは、
- 不登校対応のために配属されている非常勤講師の先生
- 心の相談員の先生
- 空きコマ(専科の時間で授業をしていない)の先生
などに協力してもらい、別室の対応を協力していただきました。
朝の家庭訪問(お迎え)
家庭の事情などで、基本的な生活習慣が整いにくい児童は、起床をはじめ、登校準備などがままならない状況にあります。そのような場合は、家庭訪問をして、いっしょに登校するなどの対応をします。
いっしょに学校の準備をしたり、登校したりしながら、家庭での様子を聞いてもらうことで、安心できる児童もいます。
他の研修会で得た情報では、
- 地域の民生委員さん
- 学校運営協議会の方
- 退職した先生
- 子ども食堂をしている方 など
このような方々に協力をいただいて、家庭訪問や児童の登校のサポートをしているというところもあるようです。
地域で子どもを育てるという理想の形だなと思いました。
リモート授業(出席扱い)
最近は、一人一台端末を活用し、家庭からリモートで授業に参加する児童もいます。
友人関係が原因で不登校になった児童などは、学力保障にもつながりますね。
初めから授業の参加は難しいので、まずは健康観察からスタートし、授業を参観する。
授業の参観ができるようになれば、相互に交流をしながら、授業に参加するというステップで進めるのがよいかと思います。その積み重ねで、少しずつ登校も可能になった事例もあります。
ちなみに、リモートで授業に参加することで出席扱いにもなります。
教育支援センター、フリースクールの活用(出席扱い)
児童や保護者と話をし、学校以外の教育支援センターやフリースクールなどへ通うという選択肢もあります。こちらも出席扱いになります。
児童が少しでも興味を示すようであれば、見学などもできます。
いずれにせよ、児童や保護者としっかり向き合い、関係機関と連携を取り合いながら、対応を検討する必要があります。