通常学級担任と特別支援学級担任の違い~特別支援学級担任の魅力、体験談~

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教員を目指していて、特別支援学級について知りたい!

通常学級の担任をしていたけど、特別支援学級の担任も興味がある

校長先生から「特別支援学級の担任をやってみませんか?」と提案された・・・

でも、特別支援学級担任の魅力って何だろう?

わたしの経歴はこちら

  • 小学校教員 14年目
  • 通常学級担任 1、2、4、5、6年担任を経験
  • 現在特別支援学級(知的障害)担任 1、2、3、4年担任を経験
  • 生徒指導主事3年目

この記事を読めば、分かること!

  • 通常学級担任と特別支援学級担任との違い
  • 特別支援学級担任の魅力
  • 特別支援学級担任をして感じたこと

特別支援学級担任と通常学級担任の違い

ここでは、特別支援学級担任と通常学級担任の違いを紹介します。

通常学級担任特別支援学級
担任する児童数最大40人
(1~4年生は35人)
最大8人
指導方法一斉学習、グループ学習など個別学習
カリキュラム学習指導要領に沿ったもの個に応じたもの
使用する教材学校、学年で相談し、選定個に応じたものを学級担任が選定
空き時間専科教員が指導する時間なし
手当特殊勤務手当(特別支援学級担任)
1日1000円×勤務日数
令和5年度現在 愛媛県

両方を経験してみて感じる違いは、圧倒的に担任する児童数の違いです。

通常学級にも個別に支援の必要な児童は複数いることが多いので、児童の関わり方や指導については、同じぐらい日々、悩みながら行っています。

授業中に児童と学習をしたり、いっしょに遊んだりするなど、関わる時間や労力は同じだと感じます。しかし、担任する児童数が違うので、同じ時間学習を指導しても見届ける宿題、ノート、テストの数が違います。その分、通常学級担任の負担は大きいかもしれません。

空き時間に関しては、音楽科や理科、外国語科など専科教員が配置されている学校での勤務では、通常学級の担任をしているときには、その教科を教えてもらっている時間は空き時間とされます。

しかし、配慮が必要な児童に付き添ったり、専科教員のサポートをしたりすることが多く、正直すべての時間が空き時間として利用できるわけではありませんでした。

一方、特別支援学級では、自教室(特別支援学級)で学習する際は、自分が指導をし、交流学級で学習する際には、いっしょに付き添って支援することになるので、空き時間はないことになります。

特別支援学級担任の魅力

子ども一人一人に合った指導ができる

特別支援学級に在籍する児童は、それぞれ特性を持っています。個性とも言えるでしょう。

もしかしたら、集団の中で見ると、劣って見えたり、目立って見えたり、否定的な見え方をしていることもあるかもしれません。しかし、誰にでも得意なことや苦手なことがあります。

走るのが得意な人がいれば、苦手な人がいる。視力が良い人もいれば、見えにくい人もいる。黙って集中して物事に取り組むことが得意な人もいれば、動きを止めたり、一つのことに集中して取り組んだりすることが苦手な人もいます。

そのように、その苦手さの種類や程度が違うだけだと私は思っています。

そして、特別支援学級では、それぞれの得意、不得意に合わせて授業を展開することができます。

苦手なことには、スモールステップで教師がいっしょに挑戦し、得意なことには、一人でどんどんステップアップできます。

将来を視野に入れて、一人一人の個性を輝かせる指導ができるのが最大の魅力だと考えています。

教材研究がしっかりできる

通常学級担任をしていると、担任している児童の数も多く、様々な教科を指導します。

教科の幅もあり、時間は限られているため、ある程度のことは理解してくれるだろう…と教材づくりにそこまで時間をかけることが正直できませんでした。

しかし、特に知的障害特別支援学級の児童は、理解のスピードがゆっくりなのが特性です。より細やかな分かりやすい授業の進め方をする必要があります。

大変ではありますが「こうやったら、理解しやすいかな?」「こうすれば、楽しんで学習に取り組めるかな」と児童の様子を思い浮かべながら、教材研究ができるのは、とても有意義な時間です。

初心に戻って、教材研究を楽しんでいる自分がいることに気付かされます。

様々な交流学級の授業へ参加できる

時間割の都合上、自分が担任している児童の1コマが全て交流学級で行う授業になるという場合もあります。

そのような場合には、交流学級へいっしょに付き添い、児童の支援を行います。

通常学級担任をしていれば、他の学級の授業にいっしょに参加するという機会はほぼ皆無です。

あるとすれば、研究授業を参観させてもらうときや、空き時間に出張等でいない先生のクラスに代教という形で、授業に入るというぐらいです。

いずれにせよ、普段の授業に参加する場合とは異なります。

しかし、特別支援学級の担任をしていると、このように他の学級の授業にいっしょに参加するという特権が得られます。

特別支援学級担任をして感じたこと

私は教員になって、14年目になりました。

大学卒業後、運よく教員採用試験に合格し、愛媛県の教員として働き始めました。

現在、35歳。誕生日が来たら36歳になります。

これまでの担任歴は、1年生が1回、2年生が5回、4年生が2回、5年生4回が、6年生が1回。

今年は、初めての特別支援学級担任をしています。

それでは、私がこれまでに経験した校務文章を書き並べてみます。

  • 図工主任・・・作品募集や校内の作品展示
  • 特活主任・・・集会、児童会活動
  • 交通安全担当・・・交通安全教室、集団登校
  • 校内安全担当・・・安全点検
  • 清掃担当・・・清掃分担、清掃用具の管理
  • 環境担当(清掃、掲示、環境整備)・・・掲示計画、奉仕作業
  • 学年主任
  • 生徒指導主事・・・不登校対応、校外活動の指導

これまでほとんどの学年の学級担任を受け持たせていただき、様々な校務文章を経験してきました。

正直、初任者の頃、2年目、3年目と経験を重ねる中で、指導を受けることもありました。

わたしは、先生に向いているのだろうか?この仕事を続けていけるのか?と悩むときもありました。

それでも、今は続けていてよかったなと思います。

それは、特別支援学級担任という魅力的な仕事に出会えたからです。

特別支援学級の担任を経験できてよかったと思えることがたくさんあります。

  • 授業改善ができる・・・これまで経験したことのある学年では、自分とは違った指導の仕方を学ぶことができる。
  • 教材の関連に気付ける・・・同じ時期に他の学年の教材を比較することで、発達段階に応じてどのような学習が取り入れられているのかに気付くことができる。
  • 児童の実態が見える・・・1年を通して、様々学年の児童と関わることができるので、これまで関わることがなかった児童とも関わることができる。
  • 全校の動きを把握できる・・・様々な学年の行事、学習の流れ、指導の仕方などを把握することができる。
  • 先生同士のつながりができる・・・児童の学習活動等を通して、様々な学年の先生と関わることができる。

特に私は、今年生徒指導主事を行っているため、全校児童の様子を自然と知ることができるというところがとてもありがたく感じています。

そして、これからもたくさんの児童、たくさんの先生とのつながりを大切にしていきたいです。

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