友達に気持ちを上手に伝えることが苦手な児童、衝動的に乱暴な言葉遣いをしてしまうことが多い児童がいる
やさしい言葉が溢れる児童を育てたい
そんな学級におすすめの学習を紹介します。
わたしの経歴はこちら
- 小学校教員 14年目
- 通常学級担任 1、2、4、5、6年担任を経験
- 現在特別支援学級(知的障害)担任 1、2、3、4年担任を経験
- 生徒指導主事3年目
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この記事を読めば、分かること!
- 生活単元学習における位置づけ
- 自立活動における位置づけ
- 「溢れさせたい言葉について考えよう」の流れ
- 実践して感じたこと(体験談)
生活単元学習における位置づけ
生活単元学習として
今回の学習活動は、以下の教科を合わせて進めることになります。
- 国語科 ・・・ 掲示物に書く
- 特別活動・・・ 溢れさせたい言葉を考える、伝える
- 図画工作・・・ 掲示物の飾りを描く
教育的意義をしっかり捉えて指導できるようにしましょう。
自立活動における位置づけ
自立活動の内容項目としては、以下の内容が該当します。
5 身体の動き(5) 作業に必要な動作と円滑な遂行に関すること
6 コミュニケーション(5) 状況に応じたコミュニケーションに関すること
「溢れさせたい言葉を考えよう」の流れ
- めあての確認
- 溢れさせたい言葉を考える
- 溢れさせたい言葉を書く
- 掲示する
1 めあての確認
溢れさせたい言葉を考え、掲示物を作ろう
2 溢れさせたい言葉(ふわふわ言葉)を考える
まず、自分のクラスに溢れさせたい言葉を考えました。
これまでに言われてうれしかった言葉を思い出してみよう!
と言うと、一番に出てきたのは、何だと思いますか?
ありがとう!!!
よくふわふわ言葉ランキングなどをすると、必ず上位にランクインする言葉ですね。
他には?
・・・・・・(しばらく、沈黙)
じゃあ、ペアになって、考えてみよう!
ということで、少し時間を取りました。
すると、
- あいさつ・・・おはよう、こんにちは、さようなら、いってきます、いってらっしゃい、ただいま、おかえり
- いっしょに遊ぼう
- がんばったね
- 大丈夫?
- 助けるよ
などの意見が出ました。
あいさつの意見の中に「いってきます」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」という意見が出たのは、びっくりしました。
わたしが担任している学級では、自教室(特別支援学級)から交流学級へいくときには「いってきます」交流学級から自教室(特別支援学級)に帰ってきたときには「ただいま」という習慣をつけています。
そして、教室に残っている児童には「いってらっしゃい」「おかえり」と返事を返すように指導しています。これが、習慣づき、心地よく感じてくれているのかな?とうれしく感じた今日この頃でした。
いかに、日頃の言語環境が大切かということが分かりますね。
3 溢れさせたい言葉を書く
次に、普段から溢れさせたい言葉(ふわふわ言葉)を意識できるように児童から出てきた言葉を♡の枠に書き込ませました。
誰が書いたものかも分かるように、言葉の下に名前も書かせました。そして、
これからも言われてうれしかった言葉を見付けたら、みんなに紹介してね!
と伝え、増やしていくことにしました。
4 掲示する
掲示物ができた人から協力し合って掲示をしました。
上級生が、困っている下級生に優しく声を掛けたり、お手伝いをしたりする姿も見え、感心しました!
今後は、素敵な言葉掛けをしている姿を見たら、その言葉いいね!
と日付なども書き込んでいき、生きた掲示にしたいな~
実践して感じたこと(体験談)
- 4月下旬、5月上旬に実施することで、1年を通して「溢れさせたい言葉」を意識した指導ができる
- 4月の上旬にすると、児童同士の関係もまだできていない場合もある
- 1年生は、平仮名を習っていないので、教師や児童が代筆するとよい
- 掲示することで、児童も日頃から意識することができる
- 教師もいっしょに考えて、いっしょに製作することで、信頼感や連帯感につながる
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