【小学校特別支援学級】トイレトレーニング実践例

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特別支援学級担任
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小学校の特別支援学級で、まだトイレの自立ができていない児童がいて・・・

どのように支援をし、トイレトレーニングをしていけばよいか困っている

わたしも初めて特別支援学級の担任になり、同じような課題にぶつかりました。

わたしの経歴はこちら

  • 小学校教員 15年目
  • 通常学級担任 1、2、4、5、6年担任を経験
  • 現在特別支援学級(知的障害)担任 1、2、3、4、5年担任を経験
  • 生徒指導主事4年目

今回は、このような疑問、不安を持っている方のために少しでも役立てば・・・と思っています。

この記事を読めば、分かること!

  • 児童の実態や家庭環境など
  • トイレトレーニング① めあてを決める
  • トイレトレーニング② 定期的に声掛けやチェックをする
  • トイレトレーニング③ シールをためて、ご褒美タイムを!
  • プール開きが近付いてきたころ
  • トイレトレーニング④ 継続した指導を・・・

児童の実態や家庭環境など

私が担任している児童に、排便をトイレですることが難しい児童がいます。

その児童は、小学校1年生の時は、通常学級。2年生の2学期に知的障害特別支援学級に入級。

そして、現在、3年生(知的障害特別支援学級在籍)です。

今年度、この児童の知的障害特別支援学級の担任をしていますが、昨年度は交流学級で担任をしていましたので、その児童とは2年目の付き合いということになります。

児童の実態としては、

  • 1年生:布パンツを着用 → そのまま排便 → 教室にうんちが落ちている → 衛生的にもよくないとのことで、紙おむつを着用
  • 2年生:紙おむつを着用 → そのまま排便 → においがする → 教師が気付く → 紙おむつを替えるように声掛け
  • 家庭:夕食後、紙おむつに排便 → 就寝 → そのまま登校
  • トイレで排便をした経験があり、排便の感覚がないわけではない
  • おむつに排便をしたままでも、本人は不快感を感じていない

保護者も以前は、トイレで排便をしていたときもあったのに、できなくなって困っているとのこと。

そもそも、小学校でトイレトレーニング?と思われるかもしれませんが、家庭的にもケアが必要な児童でもありましたので、家庭との連携も取りながら、学校でできることはしよう!と考えて、トイレトレーニングを実施していました。

自立活動の内容項目としては、以下のものが該当します。

1 健康の保持(1)生活のリズムや生活習慣の形成に関すること

5 身体の動き(3)日常生活に必要な基本動作に関すること

トイレトレーニング① めあてを決める

まず、本人との話合いをし、現在の様子についてどう思っているのかをじっくり聞きました。

本人の思い

  • トイレに行って排便をすることがめんどくさい
  • 体操服に着替えるときに、友達におむつを見られるのは嫌
  • 6月から始まる水泳の学習を楽しみにしている

実際、昨年度(2年生)のときには、トイレで排便をすることが難しく、おむつに排便をしていたので、衛生面を考え、保護者の方の同意のもと、水泳の授業を実施することはできませんでした。

おむつに排便をすることで、汚れたままで過ごすのは自分の体にもよくないことや、においが出て周囲からも嫌がられることなども話をしました。

何より楽しみにしている水泳の授業をいっしょに楽しみたいという思いを話しました。

そして「水泳の授業が始まるまでにトイレで排便をできるようにする」というめあてをいっしょに立てて、継続して取り組むことにしました。

トイレトレーニング② 定期的に声掛けやチェックをする

トイレトレーニングを始めたころは、トイレのタイミングも十分把握できていなかったので、1日5~6回ぐらいは、トイレの声掛けと汚れていないかを確認するということを行っていました。

もちろん、汚れていないかを確認することは、保護者と本人に同意を取り、他の児童へも気付かれることがないように配慮しながら、多目的トイレで行っていました。

  • 登校してきたとき
  • 2時間目と3時間目の間
  • 給食前
  • 給食後
  • 昼休み後
  • 下校前

しかし、担任する児童は、5名います。

授業の準備や他の学年との連絡等、バタバタと動いている間に確認できないときもありました。

声掛けができなかったタイミングで、おむつにそのまま・・・なんてことは、よくありました。

ところが、毎日声掛けやチェックを行っていると、学校では「昼休みの後」に必ず排便をするということが少しずつ分かってきました。

そのため、声掛け・チェックのタイミングを3回に減らしました。

  • 登校後
  • 昼休みの後
  • 下校前

その代わり、昼休みの後は本人が出そうにないと訴えても、絶対に3分はトイレに座るというようにしました。

そして、成功した時にはここぞばかりに褒めまくりました。

トイレトレーニング③ シールをためて、ご褒美タイムを!

トイレトレーニングを進めるうちに、少しずつ自分からも「トイレに行ってくる」と言い、トイレで排便ができることも増えてきました。

トイレトレーニングを始めた当初からトイレで排便ができたら、ファイルにシールを貼るということをしていました。

シールが10個たまった、ご褒美タイム!ということで、授業の時間に10分程、学級にあるおもちゃでいっしょに遊んだり、リラックスしたりする時間を持つようにしたこともあります。

シールがどんどんたまり、昨年度の児童の様子を知っている先生にあったときには、嬉しそうにシールを見せる姿も見られました。

プール開きが近付いてきたころ

トイレトレーニングを4月から初めて、5月ごろは順調でした。

しかし、プール開きが近付いてきた5月下旬頃は、不調で失敗続きでした。

本人とも「プール開きまでのこの1週間は絶対成功させよう!」と話し、念入りに声掛けや確認をすることで、どうにかプール開きを迎えることができました。

プールが始まってからは、プールをしたい気持ちが強かったからなのか、失敗することもほとんどなくなりました。

トイレトレーニング④ 継続した指導を・・・

そして、現在は夏休み中。夏休みは家庭で過ごす時間が多くなるので、リセットされていないかが正直不安ですが・・・

9月からもお互い気持ちよく過ごすことができるように、学期初めにしっかりめあてを確認して継続した指導を行っていきたいです。

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