【小学校】運動会を成功させるコツ~苦手な児童への具体的な支援~特別支援の視点

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運動会 特別支援 小学校教員
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友達と協力して活動することが難しい

勝ち負けにこだわる

時間を制限をされると、パニックになる  などは

自閉傾向の強い児童に共通の課題とも言えるでしょう

そんな児童に対して運動会はとても負担の大きい行事のひとつと言えるでしょう。

また、通常学級の児童の中にも、運動会練習が始まっていつもと様子が違う。調子が悪い・・・など強くプレッシャーを感じて生活している児童もいるはずです。

そんな児童にどのような支援・手立てを行っていけばよいだろう?

5月中旬、9月中旬は、小学校では運動会を実施しているところが多いはずです。

そこで、担任が運動会を成功させるためにどんなことに気を付けるとよいかをまとめました。

運動会までの練習で気を付けること

配慮が必要な児童の並び順は 前から2、3番目がベスト!

運動会の競技には、徒競走や障害物競走、団体競技、表現(ダンス)などがあります。

どの種目にも、並び順があるはずです。

配慮が必要な児童は、2、3番目がおすすめです。

その理由は2つあります。

1 見通しをもたせ、安心して活動に取り組ませる。

配慮が必要な児童には、見通しが立たないことが苦手な児童が多いです。

逆に言えば、自分の手本となる人がいれば、スムーズに活動に取り組むことができるということです。

大体、体育科の学習では、背の順で並ぶことが多いと思いますが、それが絶対ではありません。

特に、団体競技や表現(ダンス)の場合は、並び順が一番前だと、入場や退場、移動などで全体を誘導する立場になります。

そのため、精神的にも大きな負担がかかることが考えられます。そこで、2、3番目に変更する方が安心して取り組めることが多いです。

2 極度の緊張(不安)を軽減させ、集中力を持続できるようにする。

配慮の必要な児童の中には、極度に緊張したり、不安になったりする児童も中にはいます。

また、長い間待つことが苦手な児童も多いです。

長い間、緊張(不安)を感じさせることや、待たせるということも人生経験として、練習させるべきことの一つなのかもしれませんが、運動会という大舞台で、わざわざ経験させる必要はありません。

本番では、楽しく参加させ、できたことへの喜びを感じさせることを最優先させるべきだと思います。

児童の実態を踏まえて、練習の段階で、保護者や交流学級の担任と相談し、2、3番目に変更することを私は、おすすめします。

ペアやグループ編成での配慮事項

団体競技は、ペアやグループで行うものが多いです。

そのペアやグループを決める方法には、教師が指定する場合と児童が話合いで決める場合が考えられます。

低学年の場合は、児童の発達段階を考慮し、教員が指定することもありますし、児童に話合いをさせ、児童自身で決めさせるという場合もあります。

その際、勝つことだけにこだわったペア、グループ編成にならないように指導することが必要です。

誰かが辛い思いをしている、劣等感を感じるということのないようにしっかり見守り、助言することが大切です。

また、なかなかうまくいっていない場合には、教師が仲介役に入り、休み時間にいっしょに練習したり、個別に励ましたりするなど、

全員が、前向きに取り組めるようにしましょう。

もちろん、運動会は運動が得意な児童の活躍の場でもあります。

学習は苦手だけど、運動がめちゃめちゃ得意!という児童ももちろんいます。

そういう児童には、しっかり輝ける場を与えることも大切ですね。

運動会当日に気を付けること

運動会当日は、ほとんどの児童は張り切って、普段よりテンション高めで登校します。

いつも、のんびり遅刻してくるような児童こそ、朝一番に登校してきたりするものです。

その行動の裏には、「おうちの人にいいところを見てほしい!」「一生懸命がんばるぞ!」という子どもの思いがあります。

その思いをしっかり受け止めて、前向きな声掛けに努めたいですね。

持ち物の確認

がんばるぞ!という子どもの気持ちとは、裏腹に「はちまきを忘れてきた!」とか「ダンスのときに使うポンポンがない!」

など、運動会にハプニングはつきものです。

それを未然に防ぎ、安心して運動会に参加させるためには、教師がしっかり見届ける必要があります。

持ち物の管理が苦手な児童には、言葉で指示するだけでなく、教師がいっしょに確認することが大切です。

そして、もし、物がそろっていない、壊れたなどの緊急な場合には、全校児童、観客の方々を待たせてでも、できる限りのフォローを教師はするべきです。

わたしたち教員にとっては、何度も訪れる運動会でも、児童にとっては、人生の中で○年生の運動会は1度しかないからです。

教師の配置

運動会は、児童が大きく成長できるきっかけの一つであると、わたしは考えています。

特に特別支援学級の児童にとっては、いつもは先生といっしょに走っていたけれど・・・

今日の運動会の徒競走は、みんなといっしょに並んで、自分一人で走れた!というように、ステップアップの1つになることもあります。

そして、それが児童の自信、次へのやる気につながるのです。

しかし、逆にいつもうまくいっていたからといって当日もうまくいくとも限りません。

ですから、教師の適切な配置は重要です。

例えば、障害物競走では・・・

  • スタート位置には、A先生(スタート位置を確認、整列の補助)
  • 障害物競走のカードのところには、B先生(カードを首にかけるところをチェック)
  • ゴールのところには、C先生(退場門への誘導)
  • 中央あたりには、個別に配慮が必要な○○さんには、D先生がついて、すぐに対応できるようにする。

というように、配置を決めていると、動きやすいです。

また、児童が途中で止まってしまったときはどうするか?など、細かな対応も相談しておくとなおよいです。

運動会終了後

運動会終了後は、

  • がんばっていた姿を誉める。
  • 記念写真を撮る・・・暑中見舞いや年賀状で使えます
  • 保護者への引き渡し・・・事前に下校方法を確認しておき、確実に下校させる
  • 次の活動、行事への動機づけを・・・できるようになったことを称賛し、さらに向上させる

児童にとっても、保護者にとっても、教師にとっても、大きなイベントの一つである運動会です。

みんなが思い出に残る楽しい日にしたいですね。

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